人民元の切り下げが来る?!





中国、人民元の変動幅拡大へ 下げ余地拡大で輸出増狙う
【北京=大越匡洋】中国国務院(政府)は24日、貿易促進策の一環として人民元の変動幅を一段と拡大する方針を表明した。市場では米国の利上げ観測に加え、中国の景気減速を踏まえ、これから元安が進むという見方が多い。変動幅を広げることで人民元の下落余地を大きくして、輸出増につなげる考えのようだ。

 中国は今年、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の構成通貨への人民元の採用を目指している。習近平国家主席の訪米を9月に控え、人民元改革が進展していることを国内外に訴える狙いもある。

 国務院は変動幅拡大の時期や幅は示さず、中国人民銀行(中央銀行)など関係機関に具体的な検討を指示した。人民元の対ドル相場の変動幅は2014年3月から、毎日公表する基準値の上下2%とされている。中国国内では人民元の対ドル変動幅が年内にも、1日当たり上下3%に拡大されるとの見方も浮上している。

 中国は05年7月21日、人民元の対ドル相場について事実上の固定相場制を改め、一定の範囲内で相場を動かす管理変動相場制に移行。その後、1日当たりの変動幅を徐々に広げてきた。

 米国は人民元について「依然として過小評価されている」との立場だが、中国景気は減速し、海外からの投資資金の流入も減っている。市場では米中の金利差が広がるとの見方から、一方的に元高が進む状況にない。変動幅を拡大すれば元安が進み、輸出企業に有利に働く可能性が大きい。

 人民元の変動幅を広げることは、将来の自由化に向けた改革の推進を印象づけ、SDR構成通貨入りへの後押しになるという思惑もあるようだ。

 中国は6月の米中戦略・経済対話で為替介入を抑制すると約束した。ただ、これから変動幅を広げても中国当局が人民元相場を厳しく管理する体制は変わらず、元高を求める米国との摩擦は今後も続きそうだ。

 中国国務院はこのほかにも貿易の促進策として、企業の為替変動リスクをヘッジ(回避)する金融商品の開発、貿易手続きにかかる諸費用の軽減、貿易信用保険の増強などを検討項目に掲げた。

ソース:日経




中国が人民元の変動幅の拡大に踏み切りました。

ご存知のように、中国の人民元は今、管理フロート制と言って、毎日「ここからここまでなら変動してもいいよ」って範囲を決めて、その範囲内でのみ取引を許す、「半分固定相場、半分変動相場」みたいなやり方なんですが…
その変動幅を広げる、っていうのが今回の措置です。



今は中国の景気減速懸念から、どちらかというと元安の方向に相場が振れている中での変更なので…
相場が「より元安に振れやすくなった」
中国政府が元安を容認しはじめた、という事から…



人民元の切り下げに走るのでは…?



…という観測が市場で出ています…。







USDCNYのチャート。
人民元は2005年に管理フロート制に移行してから、ずーーーーーっと元高の方向に動いてきました。

最近の中国の景気がパッとしないのはこのせいでもあります。
(かつての日本の円高不況と同じ構図。元高で人件費が高騰して、競争力を失って、外需がダメになる)

これはアメリカの「人民元は不当に安すぎる!」って圧力があったからでもあるんだけど。
(日本の円がかつて「安すぎる!為替ダンピングだ!」と責めたてられたときに似てるよね~)



事実、中国政府は「これからは外需主導じゃなく、内需主導型の国を目指す!」とくりかえし言って、ごく最近も相場が元安に振れそうになると大規模なドル売り介入をして、なんとか元高を維持しようとしていたんですが…



ここに来て、元安容認とも取れる行動に……



これはかなり危険な予兆のような…



まだどうなるかわからないけど、もしも、中国政府が人民元の切り下げに走ったら…
それはつまり…



「中国が通貨安戦争に参戦してくる」という事!



んがー。
これは怖い…

今の世界経済って通貨高のアメリカと中国って2大消費大国にものを売りつけて、なんとか回っていたんだけど…
その片方の中国が「もう消費大国はやめだ!これからは世界の工場に戻る!」って、売る側に回る宣言をしたのに等しいんだから。

中国の代わりに「世界の工場」の地位につきつつあった新興国、そして、通貨安戦争のプレイヤーである日本、ヨーロッパにとっては強力なライバルが帰ってくるってことで大打撃……



日本は黒田緩和で円安
ヨーロッパもドラギ緩和でユーロ安
中国も人民元の切り下げ



新興国はほうっておいても通貨安…



ドル以外全世界が通貨安に……



アメリカ一国だけでこの売りたい人たちの集団を支えきれるのか!?

通貨安は確かに自国の競争力を高めることはできるんだけど、そもそも売る相手がいないと意味がないんだよね…。
需要のない商品をいくら値下げしても売れないのと同じ。



まぁ、でも、楽観的な予想をすれば……
通貨安で輸出が増えれば、輸入も増える。
中国が世界の工場として華々しく復活し、新興国も中国に資源を売りまくって甦る!
世界の景気が大復活!!!!
…なーんてことになったら丸くおさまるんだけど……むむむ。はたしてそんなに上手くいくのか!?



なんとなく視界ゼロの霧の中をみんなで全速力で突っ走っているような……
かと言って、途中で飛び降りたら、他の国のえじきにされる!
走り続けるしかない!



この終わりなき通貨安戦争に未来はあるのか…!?





…と、まぁ、「中国の人民元の切り下げ」を前提に話を書いてきたけど…
そもそも、人民元の切り下げが本当にできるのか?どうか?それも難問。

通貨を切り下げるってことは、今の日本がそうであるように輸入品の値段が上がるってことだから。
インフレになって、庶民の生活は一気に苦しくなる。
国民の政府への不満がますます高まることになるんだけど、大丈夫かい??

さらに、中国は1兆ドルを超える莫大な対外債務を抱えている国。
通貨が安くなるってことは、ドル建ての債務が膨らむことを意味する。そんな借金、返せるの??
資産の海外流出は加速するし…
なにより「元はまだまだ割安!」って考えているアメリカが強硬に反対するのは目に見えてる。米中の決定的な対立につながりかねない。

競争力を得るかわりに、失うものも多い…



それでも、通貨の切り下げをやらないと、もうもたないってほどに中国の景気が悪くなってきているってことなら、それはそれで恐ろしいよ。
中国政府はむずかしい舵取りを迫られている…!



ちなみに、世界が今みたいな通貨安戦争におちいったのは1929年の世界恐慌直後が最初。

世界恐慌でひどいことになった世界各国が輸出で稼いでなんとか自国を立て直そうと、われもわれもと通貨安に走りました。
この時は「通貨安戦争のおかげで世界が恐慌から早く立ち直れた」って説と「通貨安戦争のおかげで恐慌がよりひどいものになった」って説の2種類があって、どっちが正しいのかいまだに決着がついていません。(今は前者の考え方が主流)



今回がどんな結末を迎えるのか…?



なんだか壮大な社会的実験につき合わされているような…
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No title


かぶみさーーん


夏のホラーは間に合ってます!ヤメテー


><

No title

ドル円相場とかを見ていると、2%も動く日なんてそんなに無いので、自由度としては既に十分と感じて(錯覚して?)しまいます。例えば、2%ずつ上がり続ければ、2か月弱で2倍になれますし(たぶん)。

もし基準値を、前日終値ではなく、恣意的に、行って欲しくない方向に行けないように決めているなら、その場合は何%とか関係ないし。うーん良く分からない。

それとは別に、通貨安戦争への参戦と、そのエスカレートは、心配ですね。
経済への影響もそうですが、自分の資産をどう目減りさせないかという点でも。

ハイパーインフレで貯金が無価値になっても、自給自足で生きて行けるように、
土地(畑)を買っといた方が良いのだろうか。
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