「シン・ゴジラ」を見てきた!






書いているうちに何が言いたいのか自分でもよくわからなくなってきたし、どうしようかなーアップするのやめようかなーとも思ったんだけど、「感想期待しています」的なコメントをたくさんいただいてしまったので……えーーーーい!!



「シン・ゴジラ」の感想だー!!



個人的に思ったこと感じたことを勢いに任せて書き殴っただけだから、まとまりはないし、事実誤認もたくさんあると思うけど、個人の感想なのでご容赦しちくりー!
感想は勢いだーーーーーーー!!!



(以下、ネタバレ注意!)







「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野秀明監督が撮ったゴジラ!



まず最初に一言言っておくと、



超ド級に衝撃的な作品でした…



いや、これは別に、ストーリーが衝撃的だったとか、びっくりするような大どんでん返しがあったとか、そういう意味の「衝撃」ではなくて、頭をガツンと殴られたような、作品の放つ圧倒的な熱量に圧倒されたというか、そういう意味の衝撃…。



まー、開始の5分で……うわああああ、これはやばい。やばいやばい。どえれえーものが始まってしまったと……と体の震えが止まらなくなってしまったんだけど、初期型のゴジラが川をさかのぼり始めたあたりで、もう完全に白旗。



あとは映画のすごさにひたすら打ちのめされるだけ……



パンチドランカーならぬ、ゴジラドランカー状態に(笑)
なんとまあ、すごいものを作ったなアンノさん……。



とにかくねー、最初から最後まで全部すごかったんだけど、特にすごかったのは前半~中盤にかけて!



のっけから、電話の受話器を下から撮ったりとか、引き出しの中身を真上から撮ったりとか、タランティーノあたりもよくやる手法なんだけど(アンノさんの場合は実相寺昭雄監督の影響なのかなぁ?)、そういう必要なんだか必要ないんだかよくわからない極端なアングルのカットを挟みながら、超高速カッティングで話が進んでいく!

アンノさんの作品は元々カット割りが速いんだけど、それにも増して速く感じる。
というか、アニメは絵が記号化されているから、ある程度速いカット割りでも何が起きているかわかるものなんだけど、実写の場合はそうはいかないから、早くカットを割るにしても限界があるんだよねー。その限界に挑戦している感じ。

そして、カッティングだけじゃなくて、台詞もみんな早口だから……さらに輪をかけてすごいことに(笑)
専門用語てんこ盛りの意味があるんだかないんだかよくわからない台詞をみんなが早口でまくしたてまくる!



この圧倒的な情報量で攻め込んでくる感じは、メジャーなところでは「ER緊急救命室」にも似ているし、タランティーノのオタク会話にも似ているし、押井守の「御先祖様万々歳」的とも言えるし、「もっと早口で!」が口癖だった岡本喜八監督的ともいえるし、もっともっとさかのぼれば、ハワードホークスの「ヒズ・ガール・フライデー」みたいなスクリューボール・コメディが源流だとあたしは思っているんだけど、そんなこたーどーでもいい!



とにかく、ものすごい情報密度!



富野由悠季監督の総集編映画を見て、あまりの展開の速さに頭の中をかき回される感じに似てた。
話にまったくついていけないけど、作っている方もついてこれることを前提にしていないと思う。演出の勢いだけでぐいぐい引っ張るやり方!



んで、そうやって頭をかき回された後に登場するのが…



初期形態のゴジラだよー!!!



こいつが最高なんだよーーーーー!!



生まれたてのヒヨコのようでもあり…
デヴィッドリンチの「イレイザーヘッド」の奇形児のようでもあり…



ゴジラというよりも、ウルトラマンに出てきた怪獣っぽいの!



ゴジラも好きだけど、ウルトラマンがなによりも好きで、子供の頃は毎日らくがきちょうにウルトラマンの怪獣の絵を描いて過ごしていたあたしみたいなウルトラマン大好き人間は……ここでぎゅぎゅっと心を鷲掴みですよ!!



もーねーーー、目が……目がかわいいのだーーーー!!
あの目はゴジラの目じゃなくて、ウルトラ怪獣の目だ!
(「帰ってきたウルトラマン」に出てきたツインテールとかそっち系……!)



そして、動きが……着ぐるみのそれなんだよ!!
体を震わせながら川をさかのぼってくるシーンとか、体当たりしてビルを倒すところとか、どー見ても着ぐるみ!

今回のゴジラってフルCGのはずなのに……
着ぐるみっぽい動きをわざわざCGでやっているという倒錯した世界(笑)



というか、体を震わせながら川をさかのぼるシーンは……
まちがいなくツインテールでしょ!!!!







↑こいつだよ!こいつ!
このシーン!!!

着ぐるみの体を震わせ、建造物をなぎ倒しながら画面手前に向かってくるシーンがあるんだよ!
もーーーーこのシーンの焼き直しにしか見えなかったよー。
(横から撮ったショットも似てるんだよねー)



っていうか、もーーーー、ここまで書いたら、結論を先に書いてしまうけど……



この「シン・ゴジラ」という映画は……



帰ってきたウルトラマンの第5話、第6話の焼き直しでしょーーーーーー!!!



さっき書いたツインテールっていう怪獣と、その捕食者であるグドンって怪獣が登場した2回!!
第5話「二大怪獣 東京を襲撃」 第6話「決戦!怪獣対マット」の焼き直し!!



焼き直しって言葉がアレなら、再構築!



だってさー、帰ってきたウルトラマンのこの話って…



東京に怪獣が現れる

通常兵器では勝てない(ウルトラマンも負けた)

長官「小型水爆に匹敵する破壊兵器スパイナーで東京ごと怪獣を消滅させるしかない!」

東京を焼け野原にするのは避けたい…

MATが麻酔弾を撃ち込む計画を立てる。それが失敗すればスパイナーを!

麻酔弾を撃ち込んで怪獣の動きを止める!成功!

ウルトラマンが怪獣を撃退!



どうですか?このストーリー!



どう見ても「シン・ゴジラ」のストーリーラインと同じでしょ!



細かい話をすると…
怪獣にNM爆弾を撃ち込むか!?って時に、近くに民間人(小さな子供)がいるのを発見して中止するところとか、
東京に上陸した怪獣がなぜか一回海に引き返してしまって仕切り直しになるところとかまで同じ。
もー、そっくりすぎる(笑)



アンノさんはエヴァの頃からウルトラマンネタ満載だったし、というか、もっともっと昔、アンノさん自身が巨大化してウルトラマンになって戦うっちゅー自主製作映画(「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」)を撮ってしまうくらい筋金入りのウルトラマンオタクなんだけど……



まさかそのままやってくるとは……!!



いやー、すごいぞ!
庵野秀明!!



誤解のないように言っておくと、あたしは別にくさしているわけでも、批難しているわけでもないからね!



むしろ、あっぱれ!!!!!



焼き直しでいいじゃん!!



焼き直しの何が悪い??



面白ければそれでよいのだあああああああああああ!!



まったく新しいものを作り出す監督さんもいれば、今まで自分が見たものを消化して再構築する、そういうのが得意な監督さんもいるんだよー。
アンノさんはあきらかに後者だもん。

「トップをねらえ」の頃からやってることは同じだし、というか、庵野さんの撮る「面白いもの」はいつも同じ……それでいいんだよ!
悪く言えば縮小再生産だけど、よく言えば研ぎ澄ますってことだからね!
スコセッシだって、タランティーノだってそうだし、そういう監督はそれでいいんだよ!
それが持ち味なんだから!

正直、この20年くらいのアンノさんって、エヴァが大当たりしてしまったせいで、周りからの期待が大きくなりすぎて、新しいものを作らなきゃとか、みんなの想像を超えるようなものを作らなきゃとか、そういうプレッシャーで無理している部分があったと思うんだよね…。



でも、この「シン・ゴジラ」ではそういう無理している部分がきれいさっぱり消えて、



「俺が好きなのはこういうものだ!!!!悪いか!!!!」



って、完全に開き直っていて、その開き直りがシンゴジラを傑作にしているんだと思う。



そう…それでいいんだよ!

自分の好きなものをなんのてらいもなく好きなように画面に叩きつけていたあの頃のアンノさんがやっと帰ってきてくれた!
もーねー、20年待ったよ……長かったよーこんにゃろーーー!!



声を大にして言いたい!!!



オカエリナサイ!!



でも、こんなにすごい「シン・ゴジラ」を作っちゃったせいで、エヴァの時と同じように、また周りからの期待が大きくなりすぎて、アンノさんが再びつぶれてしまわないかちょっと心配……
もー、みんな、期待するのはやめて、自由に好きなように作らせてあげようよー。
その方が絶対におもしろいものを作ってくれるって!!



ここからは細かい話~。



この前アップした「シン・ゴジラが楽しみすぎる件」って記事で、岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」みたいな群像劇になるんじゃないか?って書いたけど、実際に見てみると、全然ちがったよー。

「日本のいちばん長い日」は、いろんな思いの人が自分の意地とプライドを賭けてぶつかり合う、そういう人間ドラマを俯瞰的に描いている点がすばらしいんだけど、「シン・ゴジラ」はそういう人と人とのぶつかり合い、関わり合いは限界までそぎ落としていて、ただ一つ「ゴジラを倒す」って目的のために突き進む集団を描いた、いわゆるオペレーション(作戦)もの、になっていました。

個人的にはもうちょっと、登場人物同士のからみがあったほうがよかったんじゃないかなぁ?と思うんだけど…
くさい人間ドラマは必要ないんだけど、例えば、ほんの一瞬でもお互いに目くばせしあうシーンとか、逆に目線をそらすとか、カップラーメンを手渡しするとか、ほんの1秒2秒でいいんだよ、そういうのがあるだけでグッと人間同士の関わり合いに深みが増す(そして、妄想がはかどる笑)のにちょっともったいないなぁ、って。

唯一あったのは、主役の長谷川博己さんとサポート役の松尾諭さんのからみくらい。この2人がいいんだよねー。やおいっぽくて(笑) 水のペットボトルを渡すシーンとか最高!



岡本喜八監督っぽいな~と思ったのは…
総理が「中止だ!中止!」って攻撃を中止するシーンが「激動の昭和史 沖縄決戦」の丹波哲郎っぽいなぁって思ったり、
怪獣が上陸したときに「え?鎌田に?」みたいなわざとらしいセリフで驚くシーンが、っぽいな~と思ったり、
長谷川博己だったかが基地を捨てて逃げるときの「這ってでも行きます!」っていう台詞が、「沖縄決戦」の「這ってでも行ける!這ってでも行け!」って台詞へのオマージュっぽいなーって程度で、
あとは、登場人物の名前や場所をテロップで出すアンノさんのいつもの手法があいかわらず喜八印だな~ってくらいで、喜八色は薄かったです。
「日本のいちばん長い日」みたいなになるかなーって思っていた会議のシーンは……そうでもなかった……。

事件のキーを握る謎の博士(すでに亡くなっている。劇場版「パトレイバー」の帆場暎一の立ち位置。もっというと「市民ケーン」の新聞王ケーンが元ネタ)の写真が岡本喜八監督その人だったのはびっくりしたけど(笑)
なんつー、リスペクトだよ!



全体的に、絵作りは実相寺監督っぽくて(モノレールかなにかの線路の横で長谷川博己と石原さとみが会話するところで、カメラがすーーーっと引いていく違和感のあるシーンがあったんだけど、あそこも実相寺監督かな?)、会話シーンのカッティングの速さは市川崑監督っぽいかなーって思ったよー。
まー、いつものアンノ監督!



無人新幹線爆弾と無人在来線爆弾は最高だった(笑)
あれだけシリアスに盛り上げておいて……最後の最後にこれかい!!
特に無人在来線爆弾で、在来線がゴジラの体に巻き付くシーンが最高!
列車があきらかにミニチュアなのもポイント高い。
初代ゴジラが電車を咥えるシーンへのオマージュなんだと思うんだけど、ウルトラマンにも似たようなシーンがあったようななかったような……



最終形態のゴジラは、下からのアングルで太もものあたりが震えるシーンがあって、あのシーンがまた着ぐるみっぽくてハートにグッと来たよー。



衝撃の全方位レーザーについては……
「ゴジラVSビオランテ」の時の全身発光のバージョンアップ版なんだろうけど、やりすぎな破壊っぷりはどー見てもイデオン(笑)
まー、アンノさんは「トップをねらえ」の時も同じようなことをしていたし、よっぽど好きなんだろうなー。
やっぱり好きなものを作っている時のアンノさんはおもしろいよ!



この映画ってさ…



初期ゴジラが車とか橋とか建造物を巻き込みながら川を遡るシーンは東日本大震災の津波そっくりだし、
ゴジラが歩いた後に放射能が広がって行く様子が、福島原発が爆発した時の放射能プルームそっくりだし、
ゴジラの口に凍結剤を注入するのが超巨大な放水車(ポンプ車)で、これって福島原発の原子炉を冷やすために放水したのと同じ車だし、
最後のカギになるのが博士の残した折り鶴だし、
あきらかに東日本大震災と福島原発の事故を下敷きにしていて、いろいろと深読みしようと思えばできる。



例えば…



ゴジラ=大震災。シンゴジラは311をもう一度やり直して日本人が勝つ物語だ!!



…とか、そういうふうに言おうと思ったら言える。



でも、違う。
そうじゃないんだ!!



そういうのは全部…表層にすぎませんから!!



さっきも書いたように、



本質は「帰ってきたウルトラマン」ですから!!



オタクっぽい性分の人はみんなそうだと思うんだけど、すごい作品を見て衝撃を受けると、「ああ、すごい。すごい作品だ!!……でも、ここをこうすればもっとすごい作品になるのに…!俺なら……こう作る!!」っていうふうに、その作品がすごければすごいほど、頭の中で再構築してしまうものなんだよー。

まぁ、99%のオタクはそうやって頭の中で考えるだけで、実際に物を作ったりしないし、もし作ったとしても99%は元の作品を超えるようなものは作れないんだけど……
たった0.001%くらい……さらにすごいものを作っちゃうオタクがいるんだよー!



それが……庵野秀明なのだ!!!!!



「帰ってきたウルトラマン」の初放送が1971年だったから、今から45年前。



この「シン・ゴジラ」はアンノさんが45年かけてやっと形にした「俺ならこう作る!!」なんだよー!



この映画の最後に、竹野内豊さんが「日本はスクラップ&ビルドで成長してきた。だから大丈夫だ」みたいなことを言っていて、まぁ、それは普通は日本に対するメッセージなんだな、って受け止められるし、実際そうではあると思うんだけど…



でも、それだけではなくて…
この「スクラップ&ビルド」っていうのは……



ある作品を壊して、また作り直す、そういう事しかできない監督自身のつぶやきなんだと思う。



でも、それでいいんだ!
スクラップ&ビルドの何が悪い??



俺はこれしかできないんだ!!!



「シン・ゴジラ」って、「現実 対 虚構」ってコピーからもわかるように、現実の日本にゴジラっていう虚構を放り込んだらどうなるか?それをできるだけリアルに描いてみようっていうのが、もともとの出発点だったんだと思うけど、結局は、エヴァもそうだったけど、監督のパーソナルな面がダダ漏れになってるんだよー。
そして、それを本人も自覚して開き直ってる!



エヴァのヤシマ作戦のBGMを堂々と使いまわしているところなんか、もう開き直り以外のなにものでもないよ。



この「スクラップ&ビルドでいいんだ」って台詞を最後にもってきたところに、監督の前向きな開き直りを感じて、あたしはうれしい!!



オメデトウ!オメデトウ!!



10周くらい回ってやっと元の場所に戻ってきたね!!!
今日がカントクの誕生日だ!!!



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えぇっ!? 「シン・ゴジラ」と急に言われても・・・

何事に対しても準備を怠らず、用意周到に臨むタイプであるpooh。 子供の頃から、遠足・修学旅行の際には何日も前から荷物を作り、資料等も暗記するくらい読み込むことを常としてきました。 この習慣は大人になった今も変わらず・・・いや、更にヒートアップしています。 例えば映画観賞。 映画館行きを決めると、すかさずpoohはその作品の情報収集に取り組みます。 あらすじ、キャスト・スタッフ...

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No title


I元SMAPマネージャー
「 かぶみさーん、シン・ゴジラの次は、慎吾ジラの方もよろしくね 」

香取慎吾 (#^.^#)

中居正広 \(^o^)/
稲垣吾郎 \(^o^)/
草なぎ剛 \(^o^)/

木村拓哉「 観たいような… 観たくないような… 」💦

メリー喜多川 (ー_ー;)




No title

日常の株式市場解説以上に熱がこもった文章で、
かぶみさんがこの監督さん、
そしてウルトラマン世代の作品がどれだけ好きか
なんとなく分かりました(笑)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

やりやがったな!(ネタバレ注意)

私もせっかくなので揺れるシート(4DX)で日曜日に見てきました。
エンターティンメントとして最高でしたね。
目が虚ろな正体不明の巨大生物・・・とてもヤバい相手でした(汗)。

全弾、頭部にクリーンヒットしているのに倒せない状況・・・、
玉切れになってしまった時の絶望感・・・、
投資家に連想させるならば今年2月12日のような状況といえばよいですかねぇ。

ただ、現実である3・11のように、進撃中の巨大生物を
最高指揮官がヘリコプターで直接視察したり、現場に怒鳴り込んだりする
「某ナオト」バージョンならばカオスっぷりは半端なくなり、
絶望感は3倍増しだったでしょうね(涙)

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

中期投資家 さんへ:

> ただ、現実である3・11のように、進撃中の巨大生物を
> 最高指揮官がヘリコプターで直接視察したり、現場に怒鳴り込んだりする
> 「某ナオト」バージョンならばカオスっぷりは半端なくなり、
> 絶望感は3倍増しだったでしょうね(涙)

この作品はいろいろな人の協力でなりたっています。
協力に枝野さんはいました。
でも、某ナオトさんはありませんでした。
つまりはそういうことです。

俺も思いました。後半はマンマ、グドン・ツインテール。やってくれたなー。って

No title

「ヒズ・ガール・フライデー シン・ゴジラ」で検索してやって来ました。
庵野監督はハワード・ホークスも意識したんでしょうかね。
ホークスは職業に徹するプロフェッショナルを描いた映画監督でもあるので、台詞の分量と同時に自分の職を全うする登場人物たちを見てそう考えました。

あと「ゴジラ=大震災」の部分ですが、個人的な感想を書きます。

私が、若い頃に読んだ初代ゴジラの論評の多くが太平洋戦争の恐怖と結び付けられて語られており、「戦争を知らない子供たち」がヒットした時分にまだ「大人になって歩きはじめ」てすらいなかった私は、そのような論評に触れるたびに置いてきぼりを喰らったような気持ちでした。

「当時の公開時にリアルタイムで鑑賞した人はもっと怖かったんだなー」と。
「その気持ちを僕は決して持つことは出来ない。悔しいなー」と。
結局はオタク的視点でしか初代ゴジラを鑑賞できなかった悩ましさ。

その欠落を今回の庵野ゴジラは補填してくれたような気がしています。
震災と重ねることで、妙に政治的な語られ方をするってのは個人的には苦手なんですが、初代ゴジラを公開当時の観客はこのように捉えていたのかな、と想像できる足がかりとなった部分では非常に感謝しています。

検索での通りすがりがお目汚し失礼しました。

No title

特技監督の樋口真嗣さんも新マン世代のはず.
当時5,6歳かな.

庵野,樋口の二人が組んだのだからこうなるのも納得ですね.
登場人物紹介
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